尊厳ある介護】 ユートピアと言える施設を求めてさまよう人【名取市で脳梗塞リハビリマッサージと言えばケア・グート】

2020年2月19日 NEWS SOCRA

 

老後に一番大切にしたいことを基準に

 「主人に死に別れ、1人で家にいると淋しくて不安なのです」と、藤川道子さん(仮名81歳)は、施設入所の申し込みにいらっしゃいました。

 「こちらの施設は、身の回りのことは自分でできる60歳以上の人が対象です。大丈夫そうですか?」と、相談員は尋ねました。

 「はい。今も1人暮らしなので全て自分で行っています」と、藤川さん。

 続いて、相談員は身元保証人が必要なことをお伝えしました。

 すると、「娘が遠方にいますが、頼みたくないのです。何とかなりませか」と、懇願されました。

 相談員は困ってしまいました。その理由を聞いても迷惑をかけたくないの一点張りなのです。

 身元保証人の必要性を重ねて説明すると、しぶしぶ「娘に連絡してみます」と、言って施設を後にされました。

 数日後、藤川さんは再度施設に訪ねて来られて、こうおっしゃいました。

 「以前別の施設に入所し、娘に身元保証人になってもらいました。でも、私には合わなかったので退去しました。それで、頼みにくかったのです。これが最後だときつく言われましたが、承諾してくれました」。

 娘さんが保証人になってくれたにも関わらず、沈んだ表情の藤川さんに相談員は「何かほかに心配なことはありますか」と尋ねました。

 すると、「結婚前は親の言うことを聞く素直な娘でした。反対したのに遠くに嫁いで、今では婿と孫のことしか頭にありません」と、非難めいた口調でおっしゃいました。

 入所契約が終了するやいなや藤川さんは施設に引っ越して来られ、自由に外出をして他の入居者とも交友を深めていました。

 スタッフにも「バランスの良い食事は食べられるし、24時間スタッフがいるので安心です」と、何度も感謝の言葉を伝えてくださいました。

 ところが、数年も経たないうちに、急に退去の申し出があったのです。

 驚いて相談員はその理由を聞くと、「やはり自分の家が落ち着くのです」と、答えられたのです。

 藤川さんは手際よく引っ越しをされました。

 自宅で落ち着いた生活をされていると思っていた矢先、「家に戻ったけど体調を崩し、他の老人ホームに入所しました。だけど、考えていた以上にお金がかかるので、またそちらのお世話になりたいのです。空室はあるかしら」と、相談の電話が入りました。

 残念ながら、タイミング悪く満室でしたが。

 その後も忘れた頃に、施設の空き状況を確認する電話がかかるようになりました。

 そして、とうとう電話だけでなく施設に来られて、「今は知り合いのマンションに住んでいます。親切にしてもらってはいるけど、食事を自分で作らなくてはいけないので大変なの」と、不満そうに話されるのです。

 さらに、「誰にも言わなかったけど、こちらの施設を退去した本当の理由は、仲の良かった入居者から意地悪されたからなの」と、真剣な面持ちでおっしゃいました。

 実は、藤川さんほどではないにしても理想の施設を求めて、さまよう人がいないわけではありません。

 自分が思い描く終の棲家を探して巡り合う人もいますが、全ての理想が叶う施設に出会う人の方が稀なように思います。

 だから、まず老後は何を一番大切にして暮らしたいのか、安心か自由か家族か経済か、優先順位を明確にすることです。

 そうすると、具体的な生活が見えてくるのではないでしょうか。

 それ以外のところは、目をつぶる覚悟も必要なのです。

 藤川さんにとって幸せな老後の生活設計には、娘さんの存在が欠かせなかったのです。同居しないまでも自分の目の届くところにいて欲しかったのです。

 それがかなわないと知った時から、ユートピアを求めて旅が始まったのです。どの施設も藤川さんの理想の条件を満たしませんでしたが。

 私には藤川さんはたとえ娘さんと同居できたとしても、施設探しの旅は終わらぬように思えてなりません。

 なぜなら、ユートピアは心の中にあることに気付いてないからです。

 (注)事例は個人が特定されないよう倫理的配慮をしています。

 

 

記事元はhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00010001-socra-soci

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